この一本の桜が、当法人の原点です
ただ、残された子供に「お母さんに会いたくなったら、そこに行け」とだけ言ってやりたくて植えた一本の桜。これが始まりです。
海のそば、請戸川の河口です。塩で枯れているかもしれません。
でも、枯れても、また植えます
何度でも植えに行きます
自分だけが特別な感情を持っているとは思いません。
あんなことになれば、誰もが何かをやりたくなるはずなんです
鎮魂の桜であるとともに、娘への誓いの桜でもあります
少しずつ、想いが集まりだしました
最初の寄付のうちの一本です。
当会の役員である新聞店の方の呼びかけで集まった桜です
八本集まりました
河津桜です
当初は、多くの方が亡くなり、今も行方不明の方が多数いる浪江町での植樹を続ける予定でしたが、あの地の現状を考えると、現実問題として人が集まる場所にすることはムツカシイということになり、どこか別の場所はないか?という話になりました
そこで思い出したのが、娘の火葬のときにボランティアで読経をしていただいたお坊さんです。
名刺には「福島県仏教会会長」と書いてあります
すぐさま電話をして、事情を説明してそ相談をすると
「つまりは、桜を植える場所があればいいんだね?」と聞かれましたので
「はい、そうです。なんとかお願いします」と、私
そうしてご紹介いただいたのが、写真のお寺です
郡山市の西方寺にある蛇骨地蔵堂横の場所を提供していただくということになり、11月に植樹させていただくということになりました
正直な話、今迄お寺にはあまりいいイメージが無かったのですが、今回のことでお寺に方にもこんな人たちがいるんだな、と思ったのが事実です
一番大事なものを失いましたが、多くの何かを得ること、気づくことができたこの三年間でした