空白の50分

もう一度、この写真をご覧ください

 

請戸小の電気式時計です。

津波が襲った時間で止まっています

地震が起きたのは、確か2時47分。この50分も前です

 

それが何を意味するか?

 

普通の人間であれば、50分もあれば大事な荷物を持ち出して、歩いて逃げたとしても十分高い所へ避難が可能です

 

何もあわてなくても、少なくとも誰も死なずに済んだんです

 

そう・・・歩いて逃げる時間は十分すぎるほどあった

 

みんなが油断していた。それは日本中のどこでも同じだったと思います

 

たまたま、それがあの地で起こってしまっただけのこと・・・

 

 

「揺れたか、ちょっと高い所へ行くかな」

 

たったそれだけでよかったんですよ。それを実行したらよかった

 

それは私の娘も同じこと

 

「なんで??」

 

あのときは、その言葉しか浮かばなかった

悔しくて、残念で、今でもそのことを考えるだけで膝が震えます